フリーランス漫画家の裏日記

とあるアイドル好きの漫画家の日記とちょっとしたぼやき。

一番アーティストに近いガールズグループ:Flower LIVE TOUR 2015 "花時計" 2015/06/05 @Zepp Sapporo

f:id:dovrounoc32:20150709190352j:plain

先日発売された「瞳の奥の銀河(ミルキーウェイ)」の限定盤にちょうど花時計のLIVE映像DVDが収録されるということで、備忘録的に個人的なライブレポをまとめさせていただきます。

2015年に私が個人的に足を運んだガールズグループのライブの中では、予算のかけ方とライブとしての完成度がトップクラスと言い切れるほどレベルの高いライブでした。

www.amazon.co.jp

 

このライブツアー「花時計」は今年の3月に発売された同名のアルバムを引っ提げてのflower初単独ツアー。

 E-Girlsとしてはアリーナクラスでツアーを経験していますが、flower単独でのツアーは初挑戦。どのような舞台が出てくるのか、ファンの期待も高く、チケットはファンクラブでも熾烈な抽選争いで、どの地方公演もソールドアウトする期待値の高さでした。

プロジェクションマッピングの美しさ

f:id:dovrounoc32:20151230202426j:plain

この写真のように、ステージの手前にフィルターのような幕をかけて、そこにダンサーにあわせた絵を投影していく美しい舞台づくりがとても印象的だった。

熱帯魚の涙のような曲ではとくにダンスに色を添えるような照明演出が美しく、そのためにダンサーはかなりフォーメーションに繊細な配慮をしていたことが伺えて見応えがあった。

凛々しさも強さもすべて肉体で表現するダンサーの覚悟

f:id:dovrounoc32:20151230202917j:plain

従来のガールズグループと違って、flowerの良さは「ボーカルとダンサーの分業制」にあると思う。親グループであるEXILEのシステムの踏襲ではあるのですが、これは昨今のダンスも歌も要求されがちなガールズグループのダンスバブルから考えるとかなり合理的に思えます。

デビューから考えるとボーカルの鷲尾さんの伸び方は、アーティストになっていく年頃の女の子の技術の萌芽を追うようなドキュメンタリーを感じますし、ダンサー達が初期のR&B路線からバラードへのゆるやかな路線変更とともに、キレのいいヒップホップだけじゃなく、コンテンポラリーやバレエ、大きくつながった布を使って群舞のように踊ったり、さよならアリスでの独特なセンターポジションのないフォーメーションに挑戦したりと、かなり複雑で多岐にわたる肉体表現の挑戦に真っ向から挑んでいることがとても素晴らしいと感じています。

ライブツアーでも、花時計でかわいらしくバレエのピケターン、ポワソンを披露する坂東希ちゃんの姿や、DREAMIN' TOGETHERで躍動感あふれる踊りを披露するダンサーの姿のギャップが素晴らしく、zeppで観られるライブの中でかなりアートに近い部分まで高められたパフォーマンスを見ている気分になりました。

市来さんの透明感のある歌声

なかでも、花時計のレコーディングを経て成長中の市来さんの透明感の凄さにとても聞きほれていました。市来さんはこのライブツアーでflowerとしてファンの前で歌う活動が実質最後になってしまったのですが、その覚悟があっての仕上がりだったのかもしれません。cloverの市来さんの透明感と、夏が来る前の少女の気持ちを歌ううつろいゆく感情の繊細さを歌った曲がとても彼女に似合っていて思い出深い曲になりました。

f:id:dovrounoc32:20151230204119j:plain

マイクを持った奥の方が市来さん。今年グループを卒業しました。

同年代の同性のファンの多さと課題

彼女たちは同世代の10代の女性のファンが多く、ライブに行くのも初めてで、どちらかというと地方の血気盛んなファンが多いため、まだモラルの形成がこれからの若いファンたちの中でどのようにしてライブイベントを平穏に終わらせるかという課題があります。

そのため先日の瞳の奥の銀河(ミルキーウェイ)のイベントでも、ファンのマナーについてモラルを問われるような事態が多発し、オフィシャルサイトにて異例の注意喚起がでることとなりました。

www.flower-ldh.jp

個人的には、ボーカルもダンスもとても難しいことに挑戦していて、いまガールズグループの中で一番アーティストに近いグループだと感じているので、彼女たち本人の魅力やアイドル性もそうですが、挑戦している技術的な面やクリエイティブの質の高さをトピックにできるような活動の幅やファン層の開拓があれば、今後もっと国民的なグループになっていくんじゃないかと期待してやみません。

若い子たちからの支持をえられるということは、今のガールズグループの中ではかなり成功している稀有な事だと思うので、そこをエンジンにしつつ、今後もっと彼女たちには高みをめざしていってほしいと思えるような素晴らしいステージでした。

f:id:dovrounoc32:20151221030141j:plain

※画像はナタリーさんから拾わせていただきました。