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フリーランス漫画家の裏日記

地下漫画家の藍が、フリーランス作家のかなしみやたのしさをちょっとぼやく。

良い音楽とウイカさんのおもてなし空間:2015/10/10 BILLIE IDLE® presents ROCK "N" ROLL IDLE

現場日記


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夫がファンクラブ会員に入っているBILLIE IDLEさんの原宿ラフォーレミュージアムでのライブを見てきた。

初めはウイカさんとのぞしゃんの今後の活動の行方が気になって(今後の家計的な意味でも)興味本位で旦那とライブに行っていましたが、何回か聞くだけで、個人的にもBILLIE IDLEかなり好きになってます。

BILLIE IDLE®の作りこまれた音楽の良さ

まず音源がとてもいいんです。
車で何回も聴いているうちに、久しぶりに音源だけで刺さっちゃうくらい好きなアルバムだなあと思っていたら夫の持っていたBILLIE IDLEだったという経緯でした。

私は音楽的な知識があまりないので、BILLIE IDLEが謳っている「ネオ80's」という音楽ジャンルの特徴やバックグラウンドには疎いのですが、「おしゃれさとなつかしさの新しい融合」ということなんだろうなと音源を聴いて感じます。
私は1986年生まれなので物心ついたときにはエイティーズは終わっていたのですが、be-bop tu-tuのエイティーズ感はなつかしさをかんじます。


BILLIE IDLE® - "be-bop tu-tu"

BILLIE IDLEのおしゃれなだけの軽薄さじゃなく、どこか「本格派」の漂う感じはなんだろうなといつも思います。メンバーの声の撮り方や音色の多さ、そういう細かい音楽のこだわりが私のようなにわかファンでも伝わるからかもしれません。

BILLIE IDLE®とはどんなグループなのか?

 BILLIE IDLE® は、2014年に横浜アリーナで始動を発表され、同コンサートで解散したアイドル「BiS」のメンバーから、ファーストサマーウイカさんとヒラノノゾミちゃんが所属することになったグループです。いわゆる「元BiSメンバーの後継グループ」の中では、ライブ活動は一番遅く、ミニアルバムをひっさげて満を持してのお披露目となったグループです。活動当初は今後何をするかわからない中、3万円の年会費を払って入るファンクラブなどが話題になりました。

natalie.mu

 その後ファーストライブで、モモセモモさん、ヤスイユウヒさんの新メンバーがお披露目になった後、月1回のペースでライブ活動するというBiSの頃から考える非常に驚きの活動形態にもファンは無駄に不安がったり安心したり、ともかく今後に注目せざるをえないような独特な活動をしています。
また、「NOT IDOL」と書いた公式グッズを売ったり、かなり脱アイドルということを意識した展開をしているように思えます。

 近年こうした「アイドルがアーティスト志向を公言する傾向」には賛否両論が起こりがちなものですが、BILLIE IDLE®のこうした方向性は個人的にはすごく楽しみではありました。「アーティストを表明」するという直接的なオピニオンではなく、プロダクトのコンセプトとして「NOT IDLE」を提示することや、ライブの数が少ないのも、一回一回を安売りしないこと、3万円の会費もその後ファンクラブに配られたミニアルバムの満足度の高さや、会員はライブ無料といったレギュレーションでだいぶ補てんされていて、やりたいことが活動やプロダクトの根幹にしっかりあることがうかがえるからです。全体にコンセプトが明確に統一されている展開方法はこの規模のガールズグループとしてとても珍しいことだと思います。

ファーストサマーウイカさんのおもてなし空間

もうひとつ私が好きなのは、ウイカさんの関西特有のノリのよさと、機転のきくファン対応です。ライブに行くと、暴れ馬のようなユニークな発言を唐突に繰り出すヤスイユウヒさんや、歌唱力や存在感にすごく光るものがあるけどムー系女子なモモセモモちゃんが宇宙の神秘を語りだすような場面でも、最終的にはウイカさんがなんかいい感じにMCをまとめてくれます。オタクがちょっと変なコールをいれても、おいしく処理してくれたり、逆に心配してくれたりします。

ステージ上でもウイカさんのボーカルの存在感はとても大きな大黒柱となっています。劇団に在籍していたことがあると聞いたことがありますが、曲ごとの表情やファンキーな表現にすごく女性ならではの柔軟さを感じます。グループの中にここまでみんなの姐さんのような存在がいると、逆にとても心配になります。姐さんにはたまには休んでほしいという気持ちにすらなります。

オタクにとっても、メンバーにとってもウイカさんは頼れる姐さんなんです。

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手前のしゃがんでいる方がファーストサマーウイカさん。

「全然足りてない」

10/10のライブでは、最後のMCでウイカさんの口から「勿論私たちが音楽の良さを伝えきれてないということがあると思うんだけど、今のままでは正直足りてない」といった旨のMCがあり(記憶頼みなのでだいぶ趣旨が違うかも)、その重々しい空気にもしかするとウイカさんが卒業してしまうんではないかと勝手に不安になったオタクが泣き出したりするという一場面がありました。

リリースイベントもまだ数回しかこなしておらず、ライブも月1回、握手といった接触イベントもほとんどしない方針でやっているBILLIE IDLE®は、それまでアイドルシーンのただなかにいたメンバーにとってはどこで手ごたえを感じていいのか図りかねている部分が大きいのかなとも感じます。

ウイカさんはリーダーとして「横浜アリーナの景色をみんなにみせてあげたい」とその日発言しましたが、そういった他人のことまで背負ってしまうウイカさんの覚悟と決意が大変ファンとしては心配になるところでもあります。

ただ、良い音楽を安売りせずに伝えたい、お客さんに楽しんでほしい、もっとたくさんの人に聞いてほしいという姿勢をグループ全体で貫いているし、活動方針もいままであまり事例のないやり方をしているため、開拓者のつらさがあるのだと思います。

個性的でユニークなメンバーとの旅はこれから楽しいものがありそうだなと感じるライブでもあったので、ウイカさんがいつも次の活動に前向きになれるような推し支えができたらいいなあと感じるライブでした。

元BiSグループの集うBILLIE IDLE主催ツアーが現在発表されていますが、日比谷野外音楽堂でのファイナルが発表されているので、そちらは絶対に行こうと思っています。今後のBILLIE IDLE®の音楽、私はとても楽しみです。

natalie.mu

 


BILLIE IDLE® - "anarchy in the music scene"

ほぼBILLIE IDLEの代表曲。音色の多さとサビの爽快感がすごく好きです。

 

※文中に私のただの思い込みや、時系列の間違い、厳密にいうと解釈のちがうレギュレーションなどいろいろな誤解があるかもしれません。にわかファンで申し訳ありません。